「何時」「何時半」まで読めるようになると、次は長い針で「何分」を読む段階に入ります。ここで多くの子が戸惑うのが、文字盤の数字と分の数が合わないことです。長い針が2を指していれば10分、9なら45分。大人には当たり前でも、子どもは「2なのにどうして10?」と首をかしげます。
数字1つ分が5分になるしくみ
まず、文字盤をよく見ると、数字と数字のあいだに小さな目もりが並んでいます。12から1までのあいだを数えると、目もりの区切りは5つ。長い針は、この小さな目もり1つ分で1分進みます。
数字から次の数字までが5分です。12から数えて、1まで来たら5分、2まで来たら10分です。
ここは説明だけで済ませず、子どもに目もりを指で数えてもらいます。「1、2、3、4、5。数字1つで5分なんだね」と、自分で数えて確かめた事実は忘れにくいものです。
5とびの数え方とのつながり
長い針を読むときは、「5、10、15、20…」と5ずつ数えていきます。1年生の数の学習では、2とびや5とび、10とびで数える練習が出てくることがあり、それがここで役に立ちます。
5とびがまだすらすら言えない場合は、時計から少し離れて、数を唱える練習を先にしておくと進みやすくなります。
- お風呂で「5、10、15…」と60まで唱える
- 階段を5段ずつ数えながら上る
- 10円玉と5円玉を並べて数える
60まで唱えられるようになったら、時計の数字を指さしながら同じように数えてみます。「1は5、2は10、3は15…」と、数字と5とびの数が1対1でつながっていきます。
文字盤に分の数字を書きこむ練習
教科書の時計の絵でも、最初のうちは文字盤の外側に「0、5、10…」と分の数が小さく書いてあることがあります。家でも同じように、紙の時計や、マスキングテープを貼った本物の時計に分の数を書きこむと、読み方が目で分かるようになります。
書きこむときのポイントは3つです。
- 時の数字とは色を変える:時の数字は黒、分の数は青など。どちらがどちらの針用かが見分けやすくなります。
- 文字盤の外側に書く:時の数字と同じ円の上に書くと、ごちゃごちゃして読みにくくなります。
- いちばん上は「0」か「60」か、学校に合わせる:教科書によって書き方が異なることがあります。
1分の目もりの数え方
5分きざみが読めるようになったら、1分きざみに進みます。数え方の手順は次のとおりです。
- 長い針の手前にある数字を、5とびで読む(7なら35分)
- そこから小さい目もりを1つずつ数える(36、37)
12から1つずつ数え直す子もいますが、時間がかかりすぎて途中でまちがえやすくなります。「近くの数字まで5とびで飛んで、残りを1つずつ」という考え方を、指で針の通り道をたどりながら身につけていきます。
1分きざみは、学校では1年生の後半ごろに扱うことが多い内容です。5分きざみが安定しないうちは急がず、先に5とびで迷わず読めることを目指します。
いつ書きこみを外すか
分の数の書きこみは補助輪のようなものです。ずっと付けたままだと、書きこみのない時計を読めなくなります。外す時期の目安は、書きこみを見ずに答えられるようになったときです。子どもが書きこみに目をやらずに「25分」と言えるようになったら、外しどきです。
いきなり全部外すより、少しずつ減らしていくと移行がなめらかです。
- まず15、30、45だけを残す
- 次に30だけを残す
- 最後に全部外す
外したあとに読めなくなったら、また戻してかまいません。
5分きざみの練習には、無料ゲーム「とけいの ほしあつめ」の「5ふん」コースが使えます。練習モードでは文字盤の外に分の数が表示され、本番に近い「ちゃれんじ」では表示が消えます。
文:こたえや編集部
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