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「時刻」と「時間」のちがい:2年生でつまずく言葉の説明

「いま、何時間?」と子どもに聞かれて、言いたいことは分かっても、少し引っかかる言い方です。2年生の算数では、この「時刻」と「時間」を区別して使うことを学びます。

ただ、大人もふだんの会話では「待ち合わせの時間は3時ね」のように、2つを混ぜて使っています。子どもが混乱するのは無理もありません。

時刻は「点」、時間は「長さ」

文部科学省の学習指導要領解説では、時間を「時刻のある点からある点までの間隔の大きさを表す量」と説明しています。言いかえると、こうなります。

時刻時間
何を表すかある一瞬(点)2つの時刻のあいだの長さ
言い方の例3時、7時30分1時間、20分、20分間
たずね方「何時何分?」「何分?」「何時間?」「どれだけかかった?」

解説は、日常生活の中では時刻と時間の区別がはっきりしない場合もあるので、区別する必要がある、とも書いています。学校がこの区別を大切にしているのは、3年生で時刻や時間を求める計算に進んだとき、どちらを聞かれているかが分からないと式が立てられないからです。

教科書での言い方

教科書では、ひらがなを交えて「時こく」「時間」と書かれていることが多く、単元名も「時こくと時間」となっていることがよくあります。時間のほうには「20分間」のように「間」を付けて表すこともあります。

家での言い方も、できるだけ教科書に合わせておくと、子どもが学校と家で別の言葉を覚えずにすみます。

子どもに伝えるたとえ

「点」と「長さ」という言葉は、2年生には少し抽象的です。身近なものにたとえると伝わりやすくなります。

どれも「始まりと終わりの2つの点があって、そのあいだが時間」という同じ形をしています。1つのたとえが伝わったら、別のたとえでも同じように言えるか聞いてみます。

時計を使うなら、時刻は「針が指している場所」、時間は「針が動いた道のり」と説明できます。長い針がひと回りする道のりが1時間、つまり60分です。

まちがえやすい問題の形

学校のテストやプリントで、子どもがよくつまずく形があります。

  1. 聞かれているのが時刻か時間か読みちがえる:「家を出てから学校に着くまで、何分かかりましたか」に「8時15分」と答える。
  2. 60で繰り上がることを忘れる:「1時間20分は何分ですか」に、10ずつの数と同じように考えて「120分」と答える(正しくは80分)。
  3. 2つの時計の絵を見て、あいだの時間を出せない:長い針が動いた目もりを数えればよいことに気づかない。

1つめは、問題文の最後の言葉に線を引く習慣で減らせます。「何時何分ですか」なら時刻、「何分ですか」「どれだけかかりましたか」なら時間です。2つめは、まちがえたら長い針をひと回りさせて「これで60分」と確かめ直します。

3つめは、時計の絵に長い針が動いた道のりを指でなぞって、弧を書きこんでみると見えやすくなります。

家での声かけ

特別な練習をしなくても、ふだんの会話で2つの言葉を使い分けるだけで、子どもは少しずつ区別を身につけていきます。

子どもが「何時間?」と時刻のつもりで聞いてきたら、「何時か、ってことかな?」と言い直して返せば足ります。

時刻を動かして考える練習には、無料ゲーム「とけいの ほしあつめ」の「なんぷん まえ」コースが使えます。

出典

文:こたえや編集部

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