時計を読む練習をしていると、子どもから「どうして3分は『さんぷん』で、5分は『ごふん』なの?」と聞かれることがあります。大人は自然に言い分けていても、きまりを説明しようとすると、うまく言葉になりません。ここでは、分の読み方を一覧にして、迷いやすい読みについても整理します。
1分から10分の読み方
| 分 | 読み方 | 分 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 1分 | いっぷん | 6分 | ろっぷん |
| 2分 | にふん | 7分 | ななふん(しちふん) |
| 3分 | さんぷん | 8分 | はっぷん(はちふん) |
| 4分 | よんぷん(よんふん) | 9分 | きゅうふん |
| 5分 | ごふん | 10分 | じっぷん/じゅっぷん |
かっこの中は、地域や人によって聞かれることのある読み方です。どちらがまちがいというより、ゆれがある読みだと考えてください。
11分から60分の読み方
11分から先は、十の位の読みに、上の表の一の位の読みをつなげます。
- 21分:にじゅう+いっぷん=にじゅういっぷん
- 38分:さんじゅう+はっぷん=さんじゅうはっぷん
- 47分:よんじゅう+ななふん=よんじゅうななふん
- 55分:ごじゅう+ごふん=ごじゅうごふん
ちょうど10の倍数のときは、10分と同じく「じっぷん/じゅっぷん」の形になります。20分は「にじっぷん/にじゅっぷん」、30分は「さんじっぷん/さんじゅっぷん」です。40分は「よんじっぷん/よんじゅっぷん」で、「しじっぷん」とはふつう読みません。
「ぷん」になる数、「ふん」になる数
一の位で見ると、読み方には次のような傾向があります。
- 「ぷん」:1、3、4、6、8、10(いっ・さん・よん・ろっ・はっ・じっ)
- 「ふん」:2、5、7、9(に・ご・なな・きゅう)
「ぷん」になる数は、前の音が小さい「っ」で詰まるか、「ん」で終わるものがほとんどです。「いち+ふん」が言いにくいので「いっぷん」になる、と口に出してみると、子どもにも感覚的に伝わります。
とはいえ、2年生までの子にきまりとして覚えさせる必要はありません。時計を読むたびに大人が正しい読み方で言い直してあげるだけで、耳から少しずつ身についていきます。
じっぷんと、じゅっぷん
「10分」の読み方は、大人のあいだでも意見が分かれるところです。
漢字の「十」の音読みは、もともと「ジュウ」と「ジッ」です。国が示している常用漢字表(平成22年)では、「十」の読みに「ジッ」が載っており、その備考に「ジュッ」とも読むことが書き添えられています。表の例には「十回」が挙がっていて、「じっかい」とも「じゅっかい」とも読めるということです。「10分」も同じで、ふだんの会話では「じゅっぷん」もよく耳にします。
どちらの読み方でもかまいません。迷ったときは、お子さんの教科書や先生の読み方に合わせてください。学校で「じっぷん」と習ったのに家で「じゅっぷん」と言い直されると、子どもはどちらが正しいのか分からなくなります。
4時・7時・9時の読み方
時(じ)のほうにも、数字の読みと変わるものがあります。
| 時刻 | 読み方 | まちがえやすい読み |
|---|---|---|
| 4時 | よじ | よんじ |
| 7時 | しちじ | (ななじ と言う人もいる) |
| 9時 | くじ | きゅうじ |
4分は「よんぷん」なのに4時は「よじ」、9分は「きゅうふん」なのに9時は「くじ」と、同じ数字でも読み方が変わります。子どもが「よんじ」「きゅうじ」と言ったら、「よじ、だね」と言い直して返せば足ります。
7時は「しちじ」と読むのが基本ですが、1時(いちじ)と聞きまちがえないように「ななじ」と言う人もいます。家庭ではどちらでもかまいませんが、学校での言い方は確かめておくと安心です。
学校の教え方に合わせる
分の読み方は、教科書によって書き方が少しちがうことがあります。家で一覧表を貼ったり、読み方カードを作ったりするときは、教科書のふりがなや、先生が授業で使っている言い方をもとにしてください。
時計を読むときに大切なのは、まず針の位置から正しい時刻が分かることです。読み方のゆれは、その次の話です。読み方のゆれは、そのつど言い直して返すくらいでかまいません。
「何時何分」の読み方を練習するなら、無料ゲーム「とけいの ほしあつめ」の「なんぷん」コースが使えます。答えたあとに、その時刻の読み方がひらがなで表示されます。
出典
- 文化庁「常用漢字表(平成22年内閣告示第2号)」本表「十」の項
https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/naikaku/kanji/
文:こたえや編集部
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